東北学院建学の精神
東北学院の三校祖、押川方義、W・E・ホーイ、D・B・シュネーダーは、東北学院の建学の精神を、宗教改革の「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」の教育にあるとした。
その教育は、聖書の示す神に対する畏敬の念とイエス・キリストにならう隣人への愛の精神を培い、文化の発展と福祉に貢献する人材の育成を目指すものである。
東北学院の三校祖、押川方義、W・E・ホーイ、D・B・シュネーダーは、東北学院の建学の精神を、宗教改革の「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」の教育にあるとした。
その教育は、聖書の示す神に対する畏敬の念とイエス・キリストにならう隣人への愛の精神を培い、文化の発展と福祉に貢献する人材の育成を目指すものである。
東北学院は創立以来、本法人に所属する各教育機関において一般の教育・研究活動と共に福音主義キリスト教に基づく宗教教育を一貫して行ってきた。
今後ともそれぞれの教育機関は、正規の学校行事としての礼拝と正課必修としてのキリスト教教育を不変のこととして実施していくものとする。
東北学院は、1886(明治19)年に、キリスト教の牧師、押川方義と、米国ジャーマン・リフォームド(ドイツ改革派)教会の宣教師、ウイリアム・エドウィン・ホーイの協力により、キリスト教の伝道者養成の目的をもって、仙台市木町通に「仙台神学校」を開校したのを始めとする。1891(明治24)年に校名を「東北学院」と改め、神学部の他に、普通科(旧制中学に相当する)と文科、師範科、商科をおき近代教育機関としての形を整えてきた。
2名の創立者は、明治の初期において、早くも精神主義に基づく教育の重要性を認識し、それをキリスト教主義の霊性の陶冶に求めたのである。
1887(明治20)年には、米人宣教師、デービッド・ボーマン・シュネーダーが着任し、1901(明治34)年に院長に就任すると、キリスト教の中心的精神である「永遠の命」の約束を信じ、「光」と「愛」とを求め、LIFE・LIGHT・LOVE(3L精神)と称し、身をもって実践すべきことを教え、「献身犠牲」をモットーとして、「地の塩・世の光」として世のため、人のために奉仕することを教えた。それ以来今日に至るまで、その精神的伝統を守り続け、東北学院の教育の中心に据えているのである。毎日の授業の前に礼拝を捧げ、聖書を通しての宗教教育を科目の中において、各自の霊性の陶冶に努めている。