東北学院榴ケ岡高等学校

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榴ケ岡高等学校創立60周年記念行事を開催

2019年11月21日

 今年度に創立60周年を迎えた榴ケ岡高等学校は、記念行事として10月31日に芸術鑑賞会、11月15日には記念講演会と祝賀会を開催しました。
K191121-1_2.jpg 芸術鑑賞会では、イズミティ21大ホールにて劇団わらび座によるミュージカル「『ジパング青春記』-慶長遣欧使節団出帆」を鑑賞。会場は、生徒や保護者でほぼ満席となりました。舞台の内容は、今から約400年前に三陸沿岸を襲った慶長の大地震・大津波からわずか2年のうちにサン・ファン・バウティスタ号を建造し、海外との交易を目指した伊達政宗の歴史的プロジェクトを取り上げたものです。未曾有の自然災害から、傷つきながらも復興を果たさんとする政宗公をはじめ、地域の人々の不屈の精神を演者は迫真の演技により表現し、鑑賞者はその演技に引き込まれるとともに、苦難の中でも夢や希望をもつ大切さに気付く貴重な機会となった様子でした。
 11月15日の記念講演会では、NPO法人ルワンダの教育を考える会の理事長永遠瑠(トワリ)マリールイズさんから「生きること・学ぶこと~ルワンダの悲劇から学んだこと~」と題して講演をいただきました。永遠瑠マリールイズさんは高校卒業後、ルワンダの技術高等学校に洋裁の教師として赴K191121-1_9.jpg任。1993年に青年海外協力隊カウンターパートナーとして福島文化学園にて洋裁の研修を受け、翌年の1994年ルワンダへ帰国。同年4月7日にルワンダで内戦が勃発し、難民キャンプで偶然出会ったアムダの日本人医師の通訳となりました。研修生時代の友人らの尽力で家族そろって再来日し、2000年「ルワンダの教育を考える会」を立ち上げ、ルワンダの首都であるキガリに学校を設立。2014年には日本とルワンダとの相互理解の促進活動が認められ、外務大臣賞を受賞。現在も命の尊さ、教育の重要性を訴える活動で全国を駆け回っています。
 マリールイズさんは冒頭で「日本でこのように講演できることが大変ありがたく感じます」と感謝を述べ、続けて「日本とルワンダには深い関わりがあります。私はいつも出会いに恵まれ、日本に来て幸せな経験をさせていただいています。ただ、54年間生きてきた中でたった一つ、悲しく切ない思いがあります。それは今まで母親から一度も手紙をもらったことがないということです。母親自身が文字を読んだり書いたりすることができないからです。みなさんは文字を読み書きすることが当たり前と思うかもしれませんが、今の生活に感謝の気持ちを持って生きてほしいと思います」と語りました。
 記念講演会後は会場を移して、ラグナヴェール仙台において記念祝賀会が盛大に開催され、創立60周年記念プログラムは閉会しました。

芸術鑑賞会の様子
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記念講演会の様子
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記念祝賀会の様子
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