年頭所感-河本和文校長-
2026年01月05日
新たなる環境の下で
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| 榴ケ岡高等学校 校長 河本和文 |
明けましておめでとうございます。
旧年中の皆さまのご支援・ご協力に改めて感謝を申し上げますとともに、本年も皆さまが充実した1年となりますよう心より祈念申し上げます。
さて、本校は昨年4月に、1972年8月より使用してきた校舎から、東北学院大学で使用していた泉キャンパス2号館に移転し、新たな環境の下で教育活動をスタートさせることができました。生徒たちは、広く伸び伸びとした恵まれた環境の下、「大学生のようなキャンパスライフ」を送っています。朝は直接音楽堂に集合し、出欠確認の後、パイプオルガンの響きを聞きながら礼拝に参加し気持ちを整えた後、そこから1時限目の授業が行われる各教室に移動し、今後激しく変化していく社会で力強く生きる力を育み成長していくことを目標にして、授業を受ける1日が始まります。本校が2023年に、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現に向けて導入した進学重視型単位制においては、2号館の各階にある大きな教室がフル活用されて、3年次にコースの垣根を越えてそれぞれの進路希望に合わせた選択科目が効率的に実施されています。それぞれのクラスの教室もとても広く、旧校舎で使用していた机と椅子が配置され授業を受けるスペースと、主体的・対話的な深い学びを実現するためのミーティングスペースを併設させた素晴らしい環境になっています。
学習指導要領が改定されてから5年目を迎えますが、これからの生徒は、実際の社会の中で生きて働くための「知識及び技能」や未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」を身に付けるだけではなく、学んだことを人生や社会に活かそうとする「学びに向かう力や人間力」が培われなければなりません。社会・地域に開かれた、そして社会・地域と連携した教育を行っていく上でも、新しい校舎は理想的な環境となりました。ですから、学ぶ環境が整い、地域・社会と連携しながら21世紀型教育を推進していく本校の教育に、今後大きく期待していただきたいと思います。
昨年の夏に行われた第106回全国高等学校野球選手権大会宮城大会では、本校野球部がおかげさまで33年ぶりに決勝戦に駒を進めることができました。決勝当日は、本校生徒や卒業生、保護者だけでなく、東北学院同窓会や東北学院関係の方々も含め、大変多くの方が球場に駆け付けてくださり応援をいただきました。その頃に募集していたオープンキャンパスの申込者は、あっという間に満員となり、野球部の活躍も、本校の特色のアピールに十分な効果を発揮してくれました。本校は、学院を心から愛する大変多くの方々に支えられていて、本校の魅力も少しずつではありますが、多くの方に周知されてきている実感が持てました。今後とも、本校がさらに魅力ある学校としてアピールできるよう努めて参りますので、引き続き温かいご支援・ご協力をよろしくお願いします。
2019年に導入したコース制は8年目を迎え、本校の特色を象徴する体制となってきています。特に、TG選抜コースでは東北学院大学進学に向けて、魅力ある教育活動が多く行われています。入学直後から東北学院大学と連携し、大学の先生方から東北学院の歴史、建学の精神についての講義を受け、大学の各学部・学科のガイダンス、大学の授業体験、課題研究の指導、自治体との共同研究、企業の現場見学など、TGタイムと称した総合的な探究の時間でさまざまな連携活動が行われています。この教育を通して大学で学ぶ意識が向上した生徒で、TG併設校推薦(東北学院大学への内部進学)を希望する者は、課外講習を受けながら、語学力を高めるためにほぼ全員が推薦基準のCEFRA2ランク(英語検定準2級相当)以上の英語力を身に付けて進学していきます。総合進学コースは文武両道を実現しながらさまざまな進路希望の実現に向けて必死に取り組んでいますし、特別進学コースは毎日午後7時まで学習に励みながら目標とする大学への進学を目指して努力を積み重ねてきています。昨年の春に卒業したコース制4期生は、国公立大学の合格者が昨年度に引き続き、30名を超えるなど、成果を上げ続けています。
これからも、さらに魅力ある学校となるために、東北学院大学からご支援をいただき連携を深めていくとともに、東北学院が包括連携協定を結んだベガルタ仙台ともさまざまな形で連携しながら、各コースの魅力ある教育活動をさらに充実させて、これからの社会を力強く生き抜いていく生徒を育てていきたいと思います。今後とも、同窓生、保護者、地域社会の方々から温かいご支援・ご協力をいただけますことをお願いし、年頭の挨拶といたします。