東北学院榴ケ岡高等学校

新着情報

年頭所感-河本和文校長-

2025年01月06日

新たなるスタート

 
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榴ケ岡高等学校
校長 河本和文
 

 

 あけましておめでとうございます。

 旧年中の皆さまのご支援とご協力に改めて感謝を申し上げますとともに、本年も皆さまが充実した1年となりますよう心よりご祈念申し上げます。

 本校は本年4月に、1972年8月より使用してきた現校舎から、東北学院大学泉キャンパス2号館へ移転し、新たな環境の下で教育活動をスタートさせることとなります。学校では「大学生のようなキャンパスライフ」を送りながら、激しく変化する社会で力強く生きる力を育み成長していくための新しい環境が構築されることになります。本校が2023年に「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現に向けて導入した進学重視型単位制においては、2号館のさまざまな大きさの教室がフル活用されて、その本領を発揮することになります。3年次にコースの垣根を越えてそれぞれの進路希望に合わせた科目が選択できる体制ですので、大変大きな効果が期待されます。広い教室には、講義を受講するスペースと、主体的・対話的な深い学びを実現するためのミーティングスペースを併設させることも可能です。

 学習指導要領が改定されてから4年目を迎えます。これからの生徒は、実際の社会の中で生きて働くための「知識および技能」や未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力」などを身に付けるだけではなく、学んだことを人生や社会に活かそうとする「学びに向かう力や人間力」を培わなければなりません。社会や地域に開かれた、そして社会や地域と連携した教育を行っていくためにも、学ぶ環境を作り上げていくことは、これからの高校生活になくてはならないものです。すべての教育活動において、地域や大学と密接に連携しながら教育を進めていく環境が必要なのです。したがって、学ぶ環境が整い、地域や社会と連携しながら21世紀型教育を推進していく本校の教育に、今後大きく期待していただきたいと思います。

 昨年行われた「榴祭」は、「No Limit!~最後の校舎に有終の美を~」のテーマにあるように、現校舎で行われる最後の文化祭となりました。生徒会や実行委員の誠意的で創造的な取り組みのおかげで、大変盛り上がった文化祭となり、当日には、現校舎の見納めを目的に、大変多くの卒業生が訪れてくれました。今思うと本校は、学校を心から愛する大変多くの方々に支えられてきたのだという思いをもった次第です。今後とも、本校がさらに魅力ある学校としてアピールできるよう努めていきますので、引き続き温かいご支援とご協力をよろしくお願いします。

 2019年に導入したコース制は7年目を迎え、本校の特色を象徴する体制となりました。特に、TG選抜コースでは東北学院大学進学に向けて、魅力ある教育活動が多く行われています。入学直後から東北学院大学と連携し、大学の先生方から東北学院の歴史、建学の精神についての講義を受け、大学の各学部学科のガイダンス、大学の授業体験、課題研究の指導、大学が連携している自治体との共同研究、企業の現場見学など、TGタイムと称した総合的な探究の時間でさまざまな連携活動が行われています。この教育を通して大学で学ぶ意識が向上した生徒で、TG推薦(東北学院大学への内部進学)を希望する者は、課外講習を受けながら、語学力を高めるためにほぼ全員が推薦基準のCEFR A2ランク(英語検定準2級相当)以上の英語力を身に付けて進学していきます。総合進学コースは文武両道を実現しながら、特別進学コースは毎日午後7時まで学習に励みながら目標とする大学への進学を目指して努力しています。昨年の春に卒業したコース制3期生は、国公立大学の合格者が初めて30名を超えるなど、ここ近年にない成果を上げました。

 これからも、さらに魅力ある学校となるために、東北学院大学からご支援をいただき連携を深めていくとともに、東北学院が包括連携協定を結んだベガルタ仙台ともさまざまな形で連携しながら、各コースの魅力ある教育活動をさらに充実させて、これからの社会を力強く生き抜いていく生徒を育ててまいります。今後とも、同窓生、保護者、地域社会の方々から温かいご支援とご協力をよろしくお願いし、年頭の挨拶といたします。