東北学院榴ケ岡高等学校

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年頭所感-河本和文校長-

2023年01月04日

榴ケ岡高校の進化~パワーアップするコース制~

 
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榴ケ岡高等学校
校長 河本和文
 


 明けましておめでとうございます。

 旧年中の皆様のご支援・ご協力に深く感謝申し上げるとともに、本年も皆様が充実した1年となりますよう心よりご祈念申し上げます。

 新型コロナ感染症の影響が始まってから早3年が経とうとしております。昨年は、変異株による第7波、第8波と大規模な感染拡大が起こり、収まりかけてはまた拡大していくという、なんとも耐え難い状況が続きました。しかし、本校において、感染症の広がりが最小限に抑えられたのも、環境委員会の生徒が毎日のように、感染防止を呼び掛ける放送を流したり、部活の生徒は、練習中も極力マスクを外さない取り組みを行ってくれたりと、生徒全員が感染防止を心がけてくれたおかげだと思います。

 本校は2019年度からコース制の学校に生まれ変わりましたが、昨年春に、今までよりもさらなる成長を遂げたコース制1期生が卒業し、ここ近年にない進学実績を出すことができました。東北学院大学への推薦を希望した生徒も、ほぼ全員が推薦基準となるCEFRのA2ランク(英語検定準2級相当)以上の英語力を身に付け、大学の入学式直前まで、プレカレッジと称した課外講習に参加し、しっかりと実力を高めたうえで大学の入学式を迎えることができました。現在、この結果に負けるものかと、コース制2期生が、目標達成のため必死に頑張っている状況です。学校行事も、榴祭は昨年に続き一般公開ができなかったものの、実行委員が工夫を凝らして、ステージ発表に加えて2年ぶりに模擬店を設置し、思い出深い学校祭を企画してくれましたし、2年生も2年ぶりに関西方面の校外研修が実施できました。

 さて、コース制となった榴生の目的意識は、従来よりも一段と高くなったように思われますが、1期生の分析を行ったところ、3年生の選択科目において、異なるコースでも同じ大学・学部を目指す生徒が、コースの壁があるため、同じ授業を受けることができず、授業に対する満足度が少々低いことがわかりました。このことを改善するため、本校は2023年度入学生から「進学重視型単位制」に移行することが決まりました。同じ目標を持つ生徒がコースの垣根を越えて同じ授業で切磋琢磨することで、焦点化された効果的な授業が展開できることになります。また、単位制に移行することによって、多くの科目を選択したり、きめ細かな授業が受けられたりして、学習効果はさらに上がることでしょう。

 今、各学校で「令和の日本型学校教育」の構築を目指す取り組みが進められています。本校も今年の新入生から、子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学びと、協働的な学びの実現に向けて、「進学重視型単位制」に最適なカリキュラムを作り上げ、泉キャンパスが五橋キャンパスに移転しても、東北学院大学との連携をさらに深めながら、この「令和の日本型学校教育」が実現できる充実した教育活動を進めていくつもりです。これからは、「コース制」に「進学重視型単位制」が加わったパワーアップした本校で、力強く今後の社会を生き抜いていく生徒を育てていきたいと思います。今後とも、同窓生、保護者、地域社会の方々からの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いし、年頭の挨拶といたします。