東北学院榴ケ岡高等学校

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年頭所感-河本和文校長-

2022年01月04日

新コース制完成年度、飛躍の年

 
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榴ケ岡高等学校
校長 河本和文
 


 あけましておめでとうございます。

 旧年中の皆さまのご支援・ご協力に深く感謝申し上げるとともに、本年も皆さまが充実した1年となりますようご祈念申し上げます。

 昨年も新型コロナウイルス感染症の影響は収まることなく、本校の様々な行事におきましても、文部科学省が示す「学校の新しい生活様式」に基づき、感染防止を第一に考えながら、生徒とともに工夫に工夫を重ねて実施してまいりました。2019年度から始まったコース制の完成年度を迎える年でしたが、入学式では新入生の晴れ舞台を見守っていただく保護者の皆さまにご出席いただくことは叶いませんでした。実行委員が何とか実施に漕ぎつけた榴祭は、ステージ発表を一般公開せず、学年ごとに鑑賞するなど、大きな変更を余儀なくされた年でした。しかし、このような状況にもかかわらず、コース制となった榴生の目的意識は、従来よりも一段と高くなったように思われます。このコロナ禍でも、難関大学への進学を目指し学究的資質と能力を養成する特別進学コースの3年生や個々に応じた21世紀型教育を展開し全員の進学希望を達成することを目標とする総合進学コースの3年生は、1年次から積み上げてきた力を志望校達成という形で成果に表そうと本当によく頑張っています。その影響もあり、大学入学共通テストの受験者数は昨年度から大幅に増えました。TG生としてリーダーシップを発揮できる人材を育成するTG選抜コースの3年生は、ほぼ全員がCEFRのA2ランク(英語検定準2級相当)以上の英語力を身に付け、グローバル化の意識を高めながら、東北学院大に進学する準備を着実に進めています。

 高校の学習指導要領が今年の新入生から改訂されます。今後高校教育に求められているものは、基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力などを育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実です。本校の3つのコース制は、生徒それぞれの志望に合わせて、改訂学習指導要領の主旨を十分に反映した教育が実践できる体制だと考えています。まだ完成とは言えませんが、教職員が一致団結して、成果の検証を繰り返し行い、真摯な姿勢をもって改善に努めながら充実した教育活動を進めていくつもりです。このコースの教育内容を充実させることで、社会構造や雇用環境が大きくかつ急速に変化していく社会において、力強く生き抜いていく生徒を育む「進化した榴ケ岡高校」になることができると考え、これを肝に銘じ今年一年を駆け抜けていきたいと思います。

 今後とも、同窓生、保護者、地域社会の方々からの温かいご支援・ご協力をお願いし、年頭のご挨拶といたします。