東北学院榴ケ岡高等学校

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年頭所感-湯本良次校長-

2021年01月04日

新コース制完成年度、飛躍の年

 
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榴ケ岡高等学校
校長 湯本良次
 

 明けましておめでとうございます。

 2021年の年頭にあたり、今年も在校生、保護者、教職員、同窓生の方々のご多幸をお祈りし、充実した1年となりますようご祈念申し上げます。2020年は新型コロナで始まり、3月に全国一斉臨時休校、4月に緊急事態宣言が出され社会に大きな混乱をもたらしました。現在も感染者数は増加し、一刻も早い治療薬とワクチンの開発が待ち望まれます。感染された方々にお見舞いを申し上げるとともに、医療従事者や保健所を含む関係者の献身的な働きに深く敬意を表します。

 本校は4月に入学する生徒(第63回生)で新コース制の完成年度を迎えます。創立60周年を機に学校改革を行い、新しい学習指導要領を先取りしたカリキュラムの下、社会の変化に対応できる幅広い能力と多様化した価値観を受け入れる柔軟な思考を備えた生徒を育み、東北学院のスクールモットーである「LIFE LIGHT LOVE」と本校の「自学自律」を継承しながらキリスト教主義に基づく教育を行っていきます。新コース制で学んだ1期生が来春卒業し、3年間の結果を示すことになります。

 同じく創立60周年の事業として奨学会及び榴ケ岡同窓会の支援を得て生徒の机椅子を青と白を基調とした軽量なものに交換しました。青は学院カラーの「真実」、白は「純粋、清潔」を表すと共に白いキャンバスに未来を描く「希望」も意味します。未来の日本を支える若者に明るい希望を抱かせることは教育の大切な目的であります。近未来はSociety5.0のデジタル社会が進み、情報技術者の必要性が教育界に求められています。日本も小学校からプログラミング教育が始まり、一人1台のパソコンも徐々に普及し始めています。本校は全コースとも生徒一人ひとりがパソコン(Chromebook)を持ち、プログラム教育(Python等)を含むICT教育の充実を図っています。そのために学校全体にWi-Fi環境の整備、さらに礼拝堂及び教室のエアコンの設置、洗浄機能付き洋式便座への交換、奨学会の通学路「花いっぱい運動」など、学習環境の充実を図ってまいりました。

 また、東北学院中学校・高等学校が2022年4月に創立136年目にして男子校から男女共学、私服の学校として新しくスタートします。本校は1995年4月に男女共学に移行し今年で27年目を迎えます。1999年6月に男女共同参画社会基本法が施行されたことにより、全国的に男女別学の高校が共学に移行し、県内の高校も2005年から6年にわたり共学となりました。本校は生徒の自主性に任せた教育方針は普遍であり、逆に男女が協働して学校行事を運営し、互いに尊重する雰囲気が作られています。女性活躍社会が叫ばれている中、政府は2020年度までに指導的立場の女性の割合を30%という目標を立てていますが、現実との開きはかなり大きく、本院についても課長級以上の管理職は61名中3名、4.9%と低い数字です。学内の規程整備も含め、職場雰囲気の改善も図っていくことが必要です。これからは両校が互いに協力し交流しながら東北学院の中等教育の充実を図り、今までの伝統に立脚し創立150周年とその先を見通した未来志向の教育を行っていきます。今後とも同窓生、保護者、地域社会の方々の支援をよろしくお願いし、年頭の挨拶といたします。