東北学院榴ケ岡高等学校

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年頭所感 ―湯本良次校長―

2016年01月04日

自学自律の精神に輝く榴生

 
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    榴ケ岡高等学校
    校長 湯本良次


 新年明けましておめでとうございます。
 2016(平成28)年の年頭にあたり、今年も在校生、保護者、教職員、同窓生の方々のご多幸をお祈りし、ますます充実した1年となりますよう祈念申し上げます。
 さて今年は東北学院創立130周年の記念すべき年になります。今年より創立150年(2036年)までの20年間を東北学院の新しいビジョン「TG Grand Vision 150」を制定し、スローガンを『ゆたかに学び 地域へ 世界へ 〜よく生きる心が育つ東北学院〜』に定めました。各学校ではこのビジョンおよびスローガンに基づいて様々な改革を行い、東北学院のブランド力を高め、建学の精神を拠り所にする教育機関としてのはたらきをします。
 この「TG Grand Vision 150」は5つのドメイン(領域)からなり、①教育・研究、②社会貢献、③教育環境、④組織運営、⑤学生・生徒募集、広報から構成されています。

①教育・研究について…大学入学者選抜改革が発表され、2019(平成31)年には現在の大学入試センター試験に替わる高等学校基礎学力テスト(仮称)が3教科(国数英)で実施され、更に3年次には大学入学希望者学力評価テスト(仮称)が行われ、学力の三要素(①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性・多様性・協働性)を見る試験に変更していく。基礎学力の徹底、アクティブラーニングを取り入れた授業、ICTを駆使した授業など変更を加え、より高い志を持った生徒を社会に輩出していく。また、グローバル化に伴い、英語の強化も必要となっている。4技能(聞く、話す、読む、書く)を踏まえた授業とそれを生かした学校行事の計画もあり、既に33回を数えている海外研修を益々充実した内容に変更して行く。

②社会貢献について…建学の精神である「地の塩、世の光」は高校時代においてボランティア活動を通して学ぶことが出来る。現在もエコキャップ、1型糖尿病患者支援のための「希望の本プロジェクト」を実施している。さらに、部活動を中心とした演奏活動、被災地支援活動、清掃活動等活動の輪が広がることを願っている。

③教育環境について…本校は1972(昭和47)年に現在地に移転して今年で45年目になる。生徒数の増加に伴い校舎の増築を繰り返してきた。知識基盤社会に対応するために教育内容はもちろん校舎改築(例えばwi-fi環境の設備)を行い、ICT教育の推進を図って行く。土樋キャンパス整備と並行して泉キャンパスの再開発を計画していく必要がある。

④組織運営について…平成26年度職員の人事制度の導入、平成28年度中等部門の教員の人事制度の導入と組織運営の改善を図り、教育機関として教育内容を保証し、安定した学校運営に位置付ける。特に、教員については授業の質的向上を図るために授業公開を実施していく。

⑤学生・生徒募集、広報について…全国的に少子化の流れがあり、如何にして優秀な生徒を募集するかは大きな課題である。公立の受け皿的な発想から脱却し、第一志望で入学する生徒を多く集めるために、生徒一人ひとりが広告塔であり、学校の魅力=教育の質の高さが大切となる。卒業生の支援も得、多くの媒体を利用しながら生徒募集に生かしたい。

 この1年、T・E・A・M・榴につながる皆さんのご健勝と益々の活躍を祈念し、母校の発展に温かい支援をお願いします。