東北学院榴ケ岡高等学校

NIE 「ナスカの地上絵」講演会が終了

2011年10月22日

 10月17日(月)と18日(火)、宮城県のNIE指定校として、本校礼拝堂で「取材の仕方、記事の書き方」と「ナスカの地上絵」の講演会が開催されました。講演を聴いた後、生徒たちに新聞記者になったつもりで記事を書いてもらい、自分たちの記事と実際の新聞記事とを比較し、新聞への理解を深めることを目的としたものです。


 
 
 
 
 
 
 
 
 18日(火)の「ナスカの地上絵」の講演は、ナスカ研究の第一人者である坂井正人氏(山形大学人文学部教授)にお越しいただきました。講演では、以前テレビで放映されたナスカの地上絵に関する番組の一部を流しながら、地上絵は動物などの図柄よりも直線や幾何学文が多いことが紹介されました。地上絵は誰が、いつ、どこに、どのような方法で、何のために描かれたのかについて、最新の研究成果を踏まえて生徒たちに問いかけられました。ナスカの人々は紀元前100年から紀元後700年にかけて地上絵を描き、その場所は雨が流れる所を避けて選ばれたという見解が示されました。地上絵の目的は現在分析中としながらも、水と関連のある豊穣儀礼であった可能性が指摘され、これまで考えられてきた相似拡大法ではなく、緻密な空間認識能力によって地上で歩数を把握しながら描いた方法を用いたという仮説が提示されました。今後、この説を実証するためにデータを収集していくとのことです。非常に興味深い内容で、生徒たちも知的好奇心を刺激され、熱心に聞き入っていました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 なお、この講演会に関する記事は、以下の新聞に掲載されました。 
  10月19日(水)毎日新聞朝刊
  10月20日(木)河北新報朝刊