東北学院榴ケ岡高等学校

今年度2回目の「展覧会見学会」(トリノ・エジプト展)が終了しました

2009年11月17日


 本校創立50周年記念式典が行われた翌日の11月14日(土)に、宮城県美術館において「トリノ・エジプト展」の見学会が行われました。多々良穣教諭(本校世界史担当)から事前解説がなされた後、参加者が自由に見学しました。
 今回の見学会は創立50周年を意識し、在校生だけでなく保護者や卒業生にも参加を呼びかけたため、在校生の2倍近い保護者や卒業生が集まりました。人気の企画展だけあって多数の入館者があり、混雑のため個別解説は一部でしかできませんでしたが、それぞれが充実した見学をしたようです。
 

事前解説の様子
事前解説の様子

◎参加者の主な感想は、次の通りです。
 
<在校生>
・作品の大きさに圧倒されました。大きなミイラやツタンカーメンの像など、めったに見られないものを見学できてよかったです。
 
・学校の授業で習ったものの実物を見ることができてよかったです。特に、当時の動物への価値観に対する理解が深まりました。
 
・アメン神とツタンカーメン王の彫像で、アメン神の肩にかけた王の手が神に対する畏敬の念を表していたのが、最も印象に残っています。
 
・普段の学校の授業ではなかなか学べない知識も、多く得ることができてよかったです。
 
・事前解説でポイントを絞れたので、多くの来場者で混雑した展覧会でも見どころを逃さずに見学できました。

<卒業生>
・発掘されたものをあれほどたくさん見るのは初めて、特にミイラや棺を実際にこの目で見られてとても貴重な経験をさせてもらいました。
 
・この展覧会の名称がなぜ「トリノ・エジプト」なのかという疑問がありましたが、サヴォイア家がコレクションとして集め、更に研究者が回収したためだったことがわかりました。
 
・祈りの思いを中心とした古代エジプト時代の数々の品々の意味や、今では不思議とも言える深き古代人の考えに、驚きを隠せなかったと同時に面白いと強く感じました。
 
・やはり生々しいミイラが一番興味深かったです。今回のようにいくつかの棺と並列されることで、埋葬の状況や古代エジプトの人々について今までよりもリアルに考えることができました。
 
・成人男性と思われるミイラが私たちの肩幅よりも狭くて非常に小さく感じました。棺もそれに合わせて作っていたのか、当時の人々が同じような体型だったのか、それともミイラにした時の収縮率などに合わせたのか、考えてしまいました。
 
・今回のような見学会は、実際に手に取ることはできなくても、本物を観られる機会がいかに大事であるかを伝えられる素晴らしい企画だったと感じました。
 
・事前解説をしてもらってからの見学で、エジプト展をより堪能できたのではないかと感じました。

<保護者>
・アメン神とツタンカーメンの像、死者の書、カノポス容器、ステラといった実物は圧巻でした。ラー(太陽神)を中心とする神々への信仰と輪廻転生の思想は、古代日本と類似する点が多く驚きました。古代へのロマンを満喫した一日でした。
 
・事前解説がとても分かりやすく、博物館を回る上で大いに参考になりました。またこのような機会を作ってほしいと思います。

◎冷たい雨の中、見学会に参加していただきありがとうございました。来年度もこのような企画を考えたいと思います。多くのみなさんの見学会参加を歓迎します。